金崎 敬江
miel

- miel[ミエル] -
東京オレンジ、bird's-eye view、picoLoop%と様々な作品創りに関わり、また、客演、振付、その他パフォーマンスを行ってきた金崎敬江が企画し、振付、構成(時には演出)をする。2010年度発足。
"le miel"はフランス語のハチミツ。甘くて、とろっとしていて、でも天然ものだから赤ちゃんは食べられない。そんな甘い幸せと共に、ちょっと危険を孕んだような作品を。
また「見える」「視える」何かが出せるように。
連絡先(お問い合わせ先):
miel.miel.2010☆gmail.com(☆を@に変えて)



miel(ミエル)#003
『 す き  と お り 』

2014.7.30.wed.-8.5.tue.
@スタジオ空洞(link)


miel(ミエル)#002
『 ま ○ る 』

2012.05.09.-14.
@ザ☆キッチン NAKANO(link)


miel(ミエル)#001
『こ こ  ち   り』

2010.12.23.-27.
アトリエセンティオ(link)

BLOG ARCHIVE

08.08.2015

ワークショップのお知らせ(8月)

猛暑の続く日々。
身体の負担がかなり大きい季節です。
でも自分の身体の整え方を少しでも知っていると、だいぶ過ごしやすくなりますよ。

3月よりこちらの身体ワークショップ
2週目の火曜日と、3週目の金曜日に開催しております。
また、今月は客演の公演があった為一週ずらしての開催です。

身体を整え
触れたり、具体的に動いたりしながら
それぞれの持つ身体について
日々の意識を変えていけたら
と思います。

ダンスや芝居をやっている人には
意識改革や更なる変化を
また、普段身体を動かしてないから
ちょっと運動したいという人にも
発見や楽しみが見つかるはずです。
難しいことはありませんので、どうぞお気軽にお越しください。

----
自分の身体を知ること
身体の可能性を探ること
呼吸と身体
----
を軸にしたワークショップです。

<日時>
8月11日(火)18:30-21:30
8月21日(金)13:00-16:30 / 18:30-21:30
*21日は、2コマあるということで、参加は1回のみで問題ありません。
 ご都合よき時間をお選びください。

<場所>
世田谷区内の施設

<参加費>
1回 1500円

<申し込み方法>
・お名前
・ご連絡先
・演劇、ダンスの経験の有無
・mielの作品を観たことがあるかどうか
をご記入の上

miel.miel.2010☆gmail.com (←☆を@に変えて)

にメールをお送りください。

ご参加お待ちしております!

06.30.2015

ワークショップのお知らせ(7月)

梅雨明けが待ち遠しい、蒸し暑い日々ですね。
暑い季節に向けて、身体と向き合ってみませんか。
3月よりこちらの身体ワークショップ
2週目の火曜日と、3週目の金曜日に開催しております。

身体を整え
触れたり、具体的に動いたりしながら
それぞれの持つ身体について
日々の意識を変えていけたら
と思います。

ダンスや芝居をやっている人には
意識改革や更なる変化を
また、普段身体を動かしてないから
ちょっと運動したいという人にも
発見や楽しみが見つかるはずです。
難しいことはありませんので、どうぞお気軽にお越しください。

----
自分の身体を知ること
身体の可能性を探ること
呼吸と身体
----
を軸にしたワークショップです。

<日時>
7月  7日(火)18:30-21:30
7月17日(金)18:30-21:30

<場所>
世田谷区内の施設

<参加費>
1回 1500円

<申し込み方法>
・お名前
・ご連絡先
・演劇、ダンスの経験の有無
・mielの作品を観たことがあるかどうか
をご記入の上

miel.miel.2010☆gmail.com (←☆を@に変えて)

にメールをお送りください。

ご参加お待ちしております!



06.12.2015

『 す き と お り 』写真 その6

sukitori cigarette1.JPG



















次はMU ハセガワアユム氏によるテキスト。
男優メインのシーン。
一列に並べられた椅子に、正面を向いて座る男たち。
衣装にはタバコのパッケージがついたネクタイが加わっている。
野口「もー、齋藤ちゃんが尖ってるのわかるけど、その、ワールドカップ観てない自慢は、いいよお。」
齋藤「自慢って、」
野口「みんな観てるって、ゆるーい話してたのにさあ、」
斎藤「自慢じゃないっすよ、ただの事実で。」
堀池「あー確かに自慢に聞こえるわ。俺、人と違うんで、的なな。」
辻「「テレビ観てない自慢」と同じ匂いする〜」
佐野「「寝てない自慢」と同じ匂い?」
斎藤「はあ?」
全員「はあ、じゃなくて(など笑う)」
sukitori cigarette2.JPG



















皆から責められる斎藤は、パワハラだと。
そんな斎藤が家で何をしているかと問うと
「恋」してるとの返事。しかも片思い。
それを聞き、笑ったりむせたりする皆。
野口「斎藤ちゃん、最高だな。尖りすぎだ。チョコの新商品は、プロジェクトリーダー任せるかもしれん。」
辻「バレンタインに向けてですか?」
野口「バレンタインに向けてだ。」
佐野「いーなー、」
野口「というわけで、来年の2月まで片思いずっととっておけよ。さぞかし、いいチョコを創ってくれるだろう、」
笑いながら、タバコをしまい去ろうとしていたところに
sukitori cigarette4.JPG























佐野「おい、誰?もしかして会社のやつ?」
齋藤「え、」
佐野「その顔図星でしょ、」
と、座り直して二本目を吸う皆。
sukitori cigarette3.JPG




















上手から順にライターの音と、一息目を吐く音がリズムよく鳴る。
そして、話し始めたところに古市が登場。
sukitori cigarette5.JPG



















古市「お疲れー。」
全員「お疲れ様ですー」
辻「え、古市さん、ここ入っていいの?」
古市「あ?どういう男女差別だ?」
辻「え、あ、」
古市「てめー、つまんねえ男女差別すると、キスするぞコラ。」
辻「だって、禁煙中だって、この前飲み会で言ってたじゃないですか。」
禁煙中だったはずの古市、新しい和菓子の開発でイライラして、マイルドセブンを解禁したようだ。
辻の突っ込みを受けつつ、古市はタバコを探す。その横で落ち着かない様子の齋藤。
sukitori cigarette6.JPG



















古市「お、席全部埋まってんのか。...齋藤、」
ビクッとする齋藤。
齋藤「はい、」
全員、ハタと気づいて「え?え?」などと小さく煽る。
古市(椅子を蹴り)「どけよ。気が利かねえな。...俺は女だぞ?」
齋藤「俺?...あ、すみません。」
と、古市椅子に座るが、タバコを研究室に忘れてきたことに気づき、去る。
古市が忘れ物をしていったので、野口がそれを拾い、古市を追って去る。
sukitori cigarette7.jpg



















齋藤「はぁ...」
佐野「(齋藤に)すごい趣味だな。」
辻「ドMなの?」
齋藤「そうじゃないです。」
辻「蹴られて、喜んでたろ、」
齋藤「馬鹿な、」
全員「喜んでたよ(など)」
齋藤「古市さんて、なんか周りに流されてないオリジナリティーあるじゃないですか。佐野が摘み食いしてる茶髪OLの子達とは違う、」
佐野「おいおいおい、」
齋藤「ああいう存在に、憧れてんです。」
辻「...それって、好きなの?」
齋藤「好きです。飲み会でも、あの人、隅っこで読書してるんですよ。」
全員「あ〜」
と、古市の独特の良さについて語る齋藤だったが、
sukitori cigarette9.jpg



















堀池「あ、だめだめ。思い出した。古市って野口さんといい仲なんだよ。」
全員「え?」
堀池「この前、完徹帰りに駐車場で見たんだよ。すっげ朝早く、野口さんの車乗って出社してきて。あ、これマジーのかなって。そっと目を閉じて、」
佐野「だって、野口さん結婚5年目でパーティーやってたろ、」
堀池「だから、これマジーなって。そっ閉じ、」
齋藤「不倫ってこと?」
堀池「だから、マジーな、って言ってんだろ、」
辻「確かに、あのあしらい方なんか手慣れてたな。」
齋藤「...俺の片想い、こんな終わり方ありかよ!?(叫ぶ)」
全員「まあまあ(など)」
辻「片想い自慢すんなよ。」
齋藤「なんの自慢すか!?」
佐野「まあでも諦めろよ。」
齋藤「なんで、なんで俺が!?」
そこにOLの石井舞子がやってくる。どこか不思議。
sukitori cigarette10.jpg



















舞子「あのー、お邪魔してもいいですか?」
全員「(慌てつつも)どうぞどうぞ、」
舞子「あ、佐野さんやっぱいた。」
舞子は先日の飲み会で佐野に、喫煙所のことを聞いていたらしい。
簡単な自己紹介をする皆。
舞子「噂の喫煙族の皆さんですね。」
堀池「なんだよ、噂って(笑)」
舞子「(佐野に)ねね、族長の野口さんは?」
佐野「なんか届け物?すぐ戻るよ」
舞子「あ〜、そうなんだ。そうなんだ。」
佐野「なに?野口さん目当て?」
舞子「違いますよぉ、噂の喫煙族勢揃いだっていうのに、いないなって。」
辻「だからなに?その噂のって、」
舞子「ふふふ、...男子更衣室みたいで面白いって。さっきも「片想い」がどうとか、廊下まで聴こえてましたよ。大の男たちが恋バナで叫ぶとか超ブッ飛んでる(笑)誰なんですか?」
齋藤「...誰なんだろうね、」
舞子「(齋藤の煙草を指差し)アメスピ!!!!わかった、あなたでしょ?」
と、そこから舞子による煙草性格判断が始まる。
齋藤はトンガリキッズ。
sukitori cigarette11.jpg



















セブンスターの堀池はヤンキー。
sukitori cigarette horiike.jpg



























セーラムの辻はナルシスト。
sukitori cigarette tsuji.jpg



















マルボロの佐野はミーハー。
sukitori cigarette sano.jpg



















各人当てはまり、舞子をちょっと尊敬する皆。
そこで、齋藤はマイルドセブン(古市)と相性がいいのは、どれかと質問する。
舞子が答えたのは、ピース。落ち込む齋藤。
追い討ちをかけるように、落ちていたピースを見つける舞子、そのピースは野口のであった。
sukitori cigarette12.jpg



















落ち込み泣きじゃくる齋藤を残し、喫煙族たちが去る。
舞子が残って、ちょっと話す。
舞子「自分から煙草変えちゃうようなのって斬新過ぎて判断つかないんですけど。煙草自体がメビウスって名称に変わってるじゃないですか。...だから、きっと相性もそのうち変わると思いますよ。
sukitori cigarette13.jpg



















齋藤は舞子を見つめたまま。
舞子、煙草に火をつける。


テキスト:『好き通り』ハセガワアユム(MU)
撮影:三浦麻旅子



05.29.2015

ワークショップのお知らせ(6月)

緑がみずみずしく、汗ばむ陽気の日も増えてきましたね。
梅雨を迎える前に、自分の身体と向き合ってみませんか。
3月よりこちらの身体ワークショップ
2週目の火曜日と、3週目の金曜日に開催しております。

身体を整え
触れたり、具体的に動いたりしながら
それぞれの持つ身体について
日々の意識を変えていけたら
と思います。

ダンスや芝居をやっている人には
意識改革や更なる変化を
また、普段身体を動かしてないから
ちょっと運動したいという人にも
発見や楽しみが見つかるはずです。
難しいことはありませんので、どうぞお気軽にお越しください。

----
自分の身体を知ること
身体の可能性を探ること
呼吸と身体
----
を軸にしたワークショップです。

<日時>
6月  9日(火)18:30-21:30
6月19日(金)18:30-21:30

<場所>
世田谷区内の施設

<参加費>
1回 1500円

<申し込み方法>
・お名前
・ご連絡先
・演劇、ダンスの経験の有無
・mielの作品を観たことがあるかどうか
をご記入の上

miel.miel.2010☆gmail.com (←☆を@に変えて)

にメールをお送りください。

ご参加お待ちしております!




05.02.2015

ワークショップのお知らせ(5月)

5月、新緑の季節。
新しい生活に慣れてきた頃でしょうか。
さて、3月よりこちらの身体ワークショップ
2週目の火曜日と、3週目の金曜日に開催しておりますが
この5月はGW中にかかる為、少しずらします。

身体を整え
触れたり、具体的に動いたりしながら
それぞれの持つ身体について
日々の意識を変えていけたら
と思います。

ダンスや芝居をやっている人には
意識改革や更なる変化を
また、普段身体を動かしてないから
ちょっと運動したいという人にも
発見や楽しみが見つかるはずです。
難しいことはありませんので、どうぞお気軽にお越しください。

----
自分の身体を知ること
身体の可能性を探ること
呼吸と身体
----
を軸にしたワークショップです。

<日時>
5月7日(木)18:30-21:30
4月15日(金)18:30-21:30

<場所>
世田谷区内の施設

<参加費>
1回 1500円

<申し込み方法>
・お名前
・ご連絡先
・演劇、ダンスの経験の有無
・mielの作品を観たことがあるかどうか
をご記入の上

miel.miel.2010☆gmail.com (←☆を@に変えて)

にメールをお送りください。

ご参加お待ちしております!


04.02.2015

ワークショップのお知らせ(4月)

4月になり、一気に桜も開花しましたね。
春になったとはいえ、まだ冷える日もあったりで
薄着でお出かけするには、もう少し待たなくてはですね。
さて、先月よりこちらの身体ワークショップ
2週目の火曜日と、3週目の金曜日に開催していこうと思っております。
今月のお知らせ。

身体を整え
触れたり、具体的に動いたりしながら
それぞれの持つ身体について
日々の意識を変えていけたら
と思います。

ダンスや芝居をやっている人には
意識改革や更なる変化を
また、普段身体を動かしてないから
ちょっと運動したいという人にも
発見や楽しみが見つかるはずです。
難しいことはありませんので、どうぞお気軽にお越しください。

----
自分の身体を知ること
身体の可能性を探ること
呼吸と身体
----
を軸にしたワークショップです。

<日時>
4月7日(火)18:30-21:30
4月17日(金)18:30-21:30

<場所>
世田谷区内の施設

<参加費>
1回 1500円

<申し込み方法>
・お名前
・ご連絡先
・演劇、ダンスの経験の有無
・mielの作品を観たことがあるかどうか
をご記入の上

miel.miel.2010☆gmail.com (←☆を@に変えて)

にメールをお送りください。

ご参加お待ちしております!

03.31.2015

『 す き と お り 』写真 その5

次のシーンへ。
倒れていた人々が歩き出す。
照明は明るくなる。
人々は、それぞれの道を歩く。
sukitori FS1-1.JPG



















「ここは、あたしの好きな通りです。ここに、産まれてから5歳までを過ごした家がありました。角を曲がって坂をおりれば、すぐ海に出ます。」
ここに見える人は、それぞれお互いが見えないという設定です。
それぞれの風景の中を歩いていて、その地図が何重にも重なって
一枚になっているというような。
海の近くに住んでいた女の子(与古田千晃)は、お父さんに足を洗ってもらった思い出などを。
「今はもう、なんにもなくなってしまいました。」
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「この通りは、僕の好きな通りです。小学校の6年間、毎日歩いた通りです。電柱から次の電柱までの間、ジャンケンで負けたら友達みんなのランドセルを持たなきゃいけませんでした。」
小学校の通学路の思い出を持つ男の子(齋藤陽介)は、飴玉をくれるお婆さんのこと、隣のクラスの女の子のこと。
「今はもう、なんにもなくなってしまいました。」
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「この通りは、俺の好きな通りです。部活の帰りよく買い食いした駄菓子屋がありました。バスケ部だったんだけど練習が終わるころにはもう腹ペコペコで、カップラーメン買っちゃうんです。」
バスケ部の仲間やマネージャーとの思い出を持つ男(堀池直毅)
「今はもう、なんにもなくなってしまいました。」
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「この通りは、あたしの好きな通りです。大学時代やってたバイト先がすぐそこなんです。キャバクラなんですけどね。」
大学時代のバイトの話をする女(石井舞)は、バイトに行く前の気持ち。
「今はもう、なんにもなくなってしまいました。」
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この全員が並んでいるように見える絵も、たまたま繰り返し通っている中の、ある瞬間に起こったこと。それぞれ見ている景色も想いも違う人が、生きているこの世界。
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佐野くんはテキストを当てていないので、彼自身の思い出のある場所を歩いてもらっていました。
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「ここは、僕の好きな通りです。公園通りです。池のほとりは遊歩道になっています。僕の住んでたアパートに彼女が泊まるようになって、そのままほとんど住むようになって、」
同棲をしていた男(辻貴大)は、よく一緒に散歩していたこと、大雨の日の思い出。
「今はもう、なんにもなくなってしまいました。」
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これも、全員が近くに居た瞬間。
写真は、こういう瞬間を切り取ってくれるから面白いなぁと思います。
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「この通りは、私の好きな通りです。赤ちゃんができて通った産婦人科がこの坂の上にあります。つわりのころもお腹がおっきくなってからも、この坂はとてもキツかったなぁ。」
妊娠していた女(古市海見子)は、坂と夫と夏の思い出。
「今はもう、なんにもなくなってしまいました。」
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「この通りは、私の好きな通りです。右に行くと仕事帰りによく立ち寄った焼き鳥屋があって、左に行くと仕事帰りによく立ち寄ったピンサロがあります。」
仕事帰りのちょっとした秘密のような思い出を持つ男(野口卓磨)
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どちらかにしか行かなかった彼が
ピンサロに行った後に、焼鳥屋に行くということを初めてした日
その焼鳥屋に、さっきピンサロでついてくれた女性が飲みに来た、というエピソード。
「彼女もたぶん私に気付いていたのですが、気づかぬ振りで飲んでました。今はもう、なんにもなくなってしまいました。」
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「この通りは、好きな通りです。今はもう、なんにもなくなってしまいました。」
と佐野功が言って、このシーンは終わり。

糸井くんのテキスト、好きでした。
『 す き  と お り 』から、好きな通りとして物語を短いモノローグで紡ぎ
そのショートショートの中にも、人柄、思い出、人生がぎゅっと詰まっているし
今と昔という時間も描かれておりまして、様々な生きているってこと
世の中の在り様のようなことを感じられるのです。

曲はきらきら星変奏曲でした。

テキスト:『Favorite Street』 糸井幸之介(FUKAIPRODUCE羽衣)
写真撮影:三浦麻旅子



03.19.2015

『 す き と お り 』写真 その4

男女が居なくなると、奥から一人の男(佐野功)が出てくる。
疲れているのか、壁に手をつきながら。
sukitori ori1.JPG



















幕を見つめる男。
幕の後ろには、何かの気配。
sukitori ori2.JPG



















幕が上がると、奇妙な物体がそこにある。

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「一体なにがどうなって、お前はそんな風になっているんだ!今、なにが起きてるんだ!?ああ、この化け物め!やめろ!許せない。・・・俺はずっと耐えてきてやったじゃないか!」

音が鳴り始める。かなりの爆音で。
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奇妙な塊から、一人の女(与古田千晃)が生まれ出で、話し始める。

「「奇声をあげないと眠ってしまいそうだから」という絶望的にだらしない理由で日がな一日中「あー」とか「うー」とか「ぎゃー」とかエキセントリックにシャウトし続ける私のことをその男は苦悶の表情で見つめ続けて、そして、時に私の「ぎゃー」を遥かに凌ぐ上等でかつ残酷な、かつ可愛らしい迫力でもって泣き叫ぶ。」

しかし、女の言葉は男には届かない。男は、女を見えてもいないようで、塊に向かって話しかける。
sukitori ori6.JPG



















「どんどこどんどん、どんどこどん。」
「なんだ?何か話したのか?わけがわからない。  この化物!!いいから黙っていろ!」
「そお・・・妖怪、とか、化物、あ、私のことね。私が彼に抱いてる感情は、・・・「好き」。  
・・・そー、あたし、一等賞なの、彼に関して。彼がまだ踏みつぶせそうなほどミニマムな時代から彼を感じているわ。」
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「今、こうして、鉄格子沿いに彼を見るだに間違いなく、私が彼によって入れられているのは、「檻」・・・と言う事実。」
「動くな!俺の動揺に付け込んで逃げ出そうたってそうは行くものか!」
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「なんなんだ、どうしてお前の身体が、透き通り始めているんだ・・・?」
塊は女を取り込み、透き通り。
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「どんどこどんどんどんどこどん。」
「お前の胴体越しに、檻の向こう側が見えるではないか!」
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女を飲み込んだ塊は、別の女(石井舞)を立ち上がらせる。
「彼は私を見て泣き崩れた。もう、ね、崩れ方があまりに見事で、私はあの日のことを思い出したわ。」
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「夏場に牧場で買ってあげたソフトクリームを地面に落としてしまって、みるみる溶けゆくソフトクリームを前に彼が泣きべそかいたあの夏の日を。」
落ちた瞬間、輪になって座っていた塊はぎゃーともわーともつかない声を上げながら崩れ落ちる。
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男はひどく動揺し、檻の隙間に手を入れて手を触れようとするが、届かない。
「なんて愚かなのだろう?この檻の鍵を失くしてしまった!」
「鍵はわたしが飲みこんじまったのよ。」
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「どんどこどんどんどんどこどん、どんどこどんどん、どんどこどん!」
「お前はそんな姿ではないはずだ。」

「・・・・・・もうほとんど姿が見えないじゃないか!」
「私からあなたは、とってもよく見えるわ。」
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女がまた入れ替わる。
「私は、影ばかりになってしまう。」
「恨んでいるというのか?」
未来永劫あなたのそばに寄り添っても構わないの。」
sukitori ori14.JPG



















「お願いだ、わかってよ。どうして俺がお前をこの檻の中に閉じ込めたのか。」

そこにはもう誰もいない。ただ影だけがそこに残っていることに、男は気づかない。跪き檻の脇で泣く男。


というシーン。
これはおぼんろ末原拓馬くんのテキストから立ち上げました。
テキストには「化け物」と「男」という二人?しか出てきませんが
その化け物について様々な考察と存在の仕方を試して
こういう形になりました。
この形になるまでに、一番苦労したシーンです。
我々の考える男と化け物。
写真だと伝わりませんが、音楽の鳴り響き方、その中で声を出す男と女と塊のは
息遣いも含めて、たくさんのやり取りがあっておもしろかったのです。
佐野くんの叫ぶ姿、なかなかないのではないでしょうか。

テキスト:『「好き」と、檻。』 末原拓馬(おぼんろ)
撮影:三浦麻旅子

02.26.2015

ワークショップのお知らせ(3月)

まだ寒い日があるものの
少しずつ、春が近づいている2月の終わり。
3月の身体ワークショップのお知らせです。
3月から、月に二回は変わりませんが
2週目の火曜日と、3週目の金曜日に開催していこうと思っております。


身体を整え
触れたり、具体的に動いたりしながら
それぞれの持つ身体について
日々の意識を変えていけたら
と思います。

ダンスや芝居をやっている人には
意識改革や更なる変化を
また、普段身体を動かしてないから
ちょっと運動したいという人にも
発見や楽しみが見つかるはずです。
難しいことはありませんので、どうぞお気軽にお越しください。

----
自分の身体を知ること
身体の可能性を探ること
呼吸と身体
----
を軸にしたワークショップです。

<日時>
3月10日(火)18:30-21:30
3月20日(金)18:30-21:30

<場所>
世田谷区内の施設

<参加費>
1回 1500円

<申し込み方法>
・お名前
・ご連絡先
・演劇、ダンスの経験の有無
・mielの作品を観たことがあるかどうか
をご記入の上

miel.miel.2010☆gmail.com (←☆を@に変えて)

にメールをお送りください。

ご参加お待ちしております!
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