金崎 敬江
miel

- miel[ミエル] -
東京オレンジ、bird's-eye view、picoLoop%と様々な作品創りに関わり、また、客演、振付、その他パフォーマンスを行ってきた金崎敬江が企画し、振付、構成(時には演出)をする。2010年度発足。
"le miel"はフランス語のハチミツ。甘くて、とろっとしていて、でも天然ものだから赤ちゃんは食べられない。そんな甘い幸せと共に、ちょっと危険を孕んだような作品を。
また「見える」「視える」何かが出せるように。
連絡先(お問い合わせ先):
miel.miel.2010☆gmail.com(☆を@に変えて)



miel(ミエル)#003
『 す き  と お り 』

2014.7.30.wed.-8.5.tue.
@スタジオ空洞(link)


miel(ミエル)#002
『 ま ○ る 』

2012.05.09.-14.
@ザ☆キッチン NAKANO(link)


miel(ミエル)#001
『こ こ  ち   り』

2010.12.23.-27.
アトリエセンティオ(link)

04.14.2016

『 み ち 』役者紹介2 佐野功


本番終わってしまいましたが次の出演者紹介は佐野功(さの いさお)くん。

sano1 by chiaki.jpg




























佐野くんのmiel参加は、3回目です。
2012年の『ま ○ る』、2014年の『 す き  と お り 』。
その前にも東京オレンジ界隈にてご一緒していたので
だいぶ長い付き合いになってきました。
以前の紹介はこちらから。

それもあって、佐野くんは私のやりたいことを理解してくれるのが早い。
私の拙い説明を、うまく違う方向から他の人に言葉や身体で伝えてくれる。
もう、mielには居なくてはならない存在です。

また、佐野くんは殺陣ができて教えてもいます。
たくさんの場所でワークショップをしたり、振付もしたり。
もちろん俳優としても、居方が好きです。
色気があります。
若かりし頃は、生意気にみえていた部分に
年月と経験値の重みが加わり、説得力が増して、これからますます楽しみです。

近年、色々と忙しい佐野くんですが、多趣味でそれらを楽しむ時間を持っている。
だから一日24時間以上持っているのではないだろうかと思う。
そしてめったに雨に降られないことが長所(笑)

そうそ今回、佐野くんにアイデアを渡し、お任せしたシーンがあります。
これがかっこいい。
私はできません(きっぱり)
楽しんで頂けたでしょうか。

sano3 by chiaki.jpg




















笑うと目が細くなくなる。
写真は千晃ちゃんが撮りました。
どちらも帰りの電車の中のようです。

佐野功  blog  Twitter



04.09.2016

『 み ち 』役者紹介1 与古田千晃

さてさて、mielの初企画公演 -La petite boîite1-『 み  ち 』が
今週末に迫りましたので、mielではお馴染の出演者の紹介です。
トップバッターは与古田千晃ちゃん(T1project)です。
2年前の『 す き  と お り 』の時も、最初に紹介しましたね、そういえば。

chiaki1 by hiroe.jpg




























(これは佐野くんを撮ろうとしているところ)


その時のページに出会った経緯、出演への道(笑)
に関して書いてありますので、よければご覧ください。
こちらです。

今回も参加してもらうことになりまして、女優は私以外は千晃ちゃんだけです。
あるテキストをやるにあたり、親子に見える人が居てくれたらというのもありまして
真っ先にスケジュールを聞きました。
最近売れっ子の千晃ちゃんですが、運良く空いておりまして一安心。

『 す き  と お り 』から1年半。
少し大人になったようで、でも純粋さ、真っ直ぐさは健在で
色んな現場で愛されるだろうな、と思うのです。
今回の作品は動くものが多いので、千晃ちゃんにとってはちょっと大変だと思うのですが
以前に比べたら格段に、自分の身体をわかっているので
きっと何かを掴むことでしょう。
楽しみ。

あ、今日の稽古でとある演出プランの話をしていたら琴線に触れてしまったようで
ポロポロと涙をこぼしました。
悲しい涙ではなくて、、、でもでも客演の女優さんを泣かせてしまったなぁ(笑
いや、その感じる心、想像することのできる才能、そしてそれをそのまま出せてしまうところ
それが千晃ちゃんの素敵なところなんです。

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(これは稽古帰りの駅にて。いい笑顔)


そうそう、『 す き  と お り 』でかわいかったあれも、また聴くことができますよ。
どうぞお楽しみに。

おまけ (先日稽古前に一緒に行ったトンカツ屋にて)

chiaki4 by hiroe.jpg

























写真は全て私、金崎敬江が撮影しました。

与古田千晃 Twitter https://twitter.com/chiaki_yokota


04.07.2016

ワークショップのお知らせ(4月)

桜が咲き、ようやく暖かくなってきましたが
まだ身体は寒さから抜け出せてないことが多いこの時期。
自分の身体と向き合って、ほぐして、さらに楽しい身体でこの季節を過ごしませんか。

今月は、来週末にmielの公演がある為、一日のみの開催予定です。
公演終了後に、開催可能な場合には、追加でお知らせ致します。


この身体(からだ)ワークショップは基本的に
2週目の火曜日と、3週目の金曜日に開催しております。
ご予定組む目安にして頂けたらと思います。

身体を整え
触れたり、具体的に動いたりしながら
それぞれの持つ身体について
日々の意識を変えていけたら
と思います。

ダンスや芝居をやっている人には
意識改革や更なる変化を
また、普段身体を動かしてないから
ちょっと運動したいという人にも
発見や楽しみが見つかるはずです。
難しいことはありませんので、どうぞお気軽にお越しください。

----
自分の身体を知ること
身体の可能性を探ること
呼吸と身体
----
を軸にしたワークショップです。

<日時>
4月12日(火)18:30-21:30

<場所>
世田谷区内の施設

<参加費>
1回 1500円

<申し込み方法>
・お名前
・ご連絡先
・演劇、ダンスの経験の有無
・mielの作品を観たことがあるかどうか
をご記入の上

miel.miel.2010☆gmail.com (←☆を@に変えて)

にメールをお送りください。

03.04.2016

miel -La petite boîte 1- 『 み ち 』のお知らせ

こんにちは。
春ですから、始めます!

『 す き  と お り 』から一年半経ちまして、次の本公演に向けての準備を始めたところなのですが
とある縁から、用賀のスタジオにて、初の企画公演を行うことになりました。

今までmielに提供くださったテキストを、違う演出にてお届けすることに致します。
今回使用するテキストは、検討中ですので決定しましたら、改めてお知らせ致します。

冠であるL.p.b. 1は「ル・プティ・ボワット・アン」というフランス語です。
これは「小さな箱 その1」という意味。
企画公演をシリーズとするなら、mielの小箱を集めていくようだなと思い付けました。

また、mielのTwitterアカウントは@mielnohako (mielの箱)なのです。
パンドラの箱ならぬ、mielの箱。中には本当は開けてはいけないものがあるのかもしれない。
でも、開けたら自分の深い部分を知れるかもしれない、なんてことを考えて2010年につけました。

1つめのmielの小さな箱のタイトルは『 み ち 』
新しい「道」そして「未知」を探る作品にしたいと思います。

二日間しかございませんが、多くの皆さまとお会いできるのを楽しみにしております。

---
miel  -La petit boîte 1-
『 み ち 』

2016年4月16日(土)-17日(日)
@Rire yoga & kids dance studio(用賀)


<構成・振付・演出>
 金崎敬江

<出演>
 佐野功、岡野一平、与古田千晃(T1project)、金崎敬江(miel)

<テキスト協力>
糸井幸之介(FUKAIPRODUCE羽衣)、上野友之(劇団競泳水着)、瀬戸山美咲(ミナモザ)、吉田小夏(青☆組)

<スタッフ>
音響演出:江村桂吾
演出助手:望月清一郎(鬼の居ぬ間に)
制作補助:佐藤久、津金由紀(鬼の居ぬ間に)

<タイムテーブル>
4月16日(土) 19:30
4月17日(日) 18:00/20:00

<料金>
2000円

ご予約は
・お名前
・ご連絡先
・希望日時
・ご予約枚数
・お振込か当日精算かのご希望
を記入の上
miel.miel.2010☆gmail.com (☆を@に変えて)宛にお送りください。

または予約フォームからお願い致します。

※小さなスタジオでの公演の為入場できる人数が少なめとなっております。
 お早めのご予約をお待ちしております。
---




ワークショップのお知らせ(3月)

ようやく少し春めいてきましたね。
寒さから身を守ろうとしていた身体が、ほっと緩むのがわかります。
固めてしまっていた身体を、ほぐしましょう。
整った身体で季節の変わり目を楽しんで過ごせるように。
先月は、公演が続いた為開催できませんでした。
今月もちょっと変則的で、二週目が金曜日、三週目が火曜日の開催です。
お間違えなく!

この身体(からだ)ワークショップは基本的に
2週目の火曜日と、3週目の金曜日に開催しております。
ご予定組む目安にして頂けたらと思います。

身体を整え
触れたり、具体的に動いたりしながら
それぞれの持つ身体について
日々の意識を変えていけたら
と思います。

ダンスや芝居をやっている人には
意識改革や更なる変化を
また、普段身体を動かしてないから
ちょっと運動したいという人にも
発見や楽しみが見つかるはずです。
難しいことはありませんので、どうぞお気軽にお越しください。

----
自分の身体を知ること
身体の可能性を探ること
呼吸と身体
----
を軸にしたワークショップです。

<日時>
3月18日(金)18:30-21:30
3月22日(火)18:30-21:30

<場所>
世田谷区内の施設

<参加費>
1回 1500円

<申し込み方法>
・お名前
・ご連絡先
・演劇、ダンスの経験の有無
・mielの作品を観たことがあるかどうか
をご記入の上

miel.miel.2010☆gmail.com (←☆を@に変えて)

にメールをお送りください。


02.16.2016

『 す き と お り 』写真 その11

次のシーンへ。
「ここは私の好きな通りです」
のFavorite Streetが、全員の身体を使ったシーンに変化して。
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これは波の音が聴こえる中話している女の子。
窓から海が見える。足を窓に見立てて。

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お父さんに足を洗ってもらっている昔の自分を見ている様子。


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小学校の帰り道。ランドセル背負った友達が走ってくる。

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じゃんけんで負けた人がランドセル持つはずなのに、買った自分が持つことになる。
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飴玉おばけ、のおばあさんの家の前。

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これ美味しいんだよ、と教えてくれた隣のクラスの女の子。

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高校時代の帰り道の男の子。
バスケ部だった時の様子。
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ペヤングのお湯を捨ててる部員たち。

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マネージャーに郵便ポストの前で告白するも、振られてしまいました。

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大学時代、キャバクラでバイトしてた女の子。

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バイト前にいつも寄ってたドトール。
最初は禁煙だったけど、最後は喫煙席でした。

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 彼女と一緒に住んでた男の子。
よく歩いた公園。
ウォーキングしている人、犬の散歩している人など。
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記録的な大雨、突然の雨。
雨の音を、床を叩いて鳴らす人たちの背中。
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翌日、打ち上げられた池の魚を見ているじっと見ている彼女。
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妊婦の彼女が上った坂道。
道路脇の電柱などが後ろから前に動いて、歩いているように見える。
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自動販売機。
7 7 7 の顔と、もう一本当たった彼女。
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ピンサロと焼鳥屋で迷う彼。
右がピンサロ、左は焼鳥屋。
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焼鳥屋で飲んでいたら、さっき相手をしてくれた女の子が飲みに来て
気づいてただろうに、知らぬ顔で飲んでました。
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この2回目の『Favorite Street』には、それをずっと見ていた女がおりました。
「ここは好きな通りです。今はもう何もなくなってしまいました。」

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それを合図に、それぞれが自分の道に戻っていく。
一人一人の道。交わっているようで、ほんとはそこに居ない人。
レイヤーが重なっているだけ。でも、外から見ると、色んな景色に、関係に見えてくる。
おそらく、最初に同じルートを通ってみた時より。
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そうして、オープニングの最初の立ち位置へ。
辿り着いて、一人一人になった彼らは、さらけ出せているでしょうか。
『 す き  と お り 』透ける、中が見える、さらけ出す。
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まもなく最後の絵になるところ。
自分の「好きな通り」が見えている人もいる。
キラキラ星変奏曲が終わり、溶暗。


そして、カーテンコールです。
左から
堀池直毅(少年社中)、野口卓磨、古市海見子、与古田千晃、金崎敬江(miel)、
石井舞、佐野功、辻貴大(カムヰヤッセン)、齋藤陽介(ホチキス)
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miel #003『 す き  と お り 』
2014.7.30-8.5. @スタジオ空洞
構成・振付・演出 金崎敬江(miel)

全てのシーンをこのblogにアップするのに、実に一年半も費やしましたが上げられてよかったです。
出演してくださった俳優の皆さまの素敵な表情、語る身体
ご提供くださったテキストの妙
スタッフの方々の様々なアイデア、ご協力の程を、写真を選び、文章を書く度に思い出し
よいカンパニーだったとつくづくひしひし、感じておりました。
ありがとうございました!
そして、たくさんの一瞬を素敵な写真に収めてくださった麻旅子さんに感謝しております。

実は次回のmielも、決まりました。
そのお知らせは近々致します!



撮影:三浦麻旅子

02.09.2016

公演のお知らせ(2月エビス駅前バー と 3月スタジオ空洞)

今年最初の出演は、今週末からお馴染エビス駅前バーにて。

今回は新しいエビスの一環で、劇団留級座の星野くんが作・演出しております。

昨年は演出をやらせて頂いた時期に、今度は俳優として参加します。

様々な偶然から、今回は直系の後輩が3人もいて

心強い反面、プレッシャーでもあります。

今回はパロディ、コメディの要素が強い作品で、また新しい私を観て頂けると思います。

全力で楽しみ、楽しんで頂けたらと思っております。

エビス駅前バープロデュース × 留級座

『探偵たちの馬鹿騒ぎ(バッカーノ)


【脚本・演出】

星野良明(留級座)


【出演】

金崎敬江(miel)

蒻崎今日子(JACROW)

ニュームラマツ(劇団鋼鉄村松)

汁婆

鐵祐貴(東京ジャンクZ)

佐伯浩行(東京ジャンクZ


【チケット】

2,500円+別途1ドリンク


【タイムテーブル】

2

13()20

14()17/20

15()20

16()20

17()20

18()18時半/21

19()休演

20()14/17/20

21()14/17/20

22()20


受付開始・開場は開演の30分前

全席自由

演出の都合上、途中入場出来ません。お時間には余裕を持ってお越しください。


【会場】

エビス駅前バー

東京都渋谷区恵比寿南1-8-9 黄色いビル3F

JR恵比寿駅西口より徒歩3

駐車場はございません。ご来店の際は公共機関をご利用ください。


【ご予約】(金崎扱い)

https://www.quartet-online.net/ticket/tanteitachi?m=0aabccj


【お問い合わせ】

ryu_kyu_za@yahoo.co.jp

--

---

また、3月にも公演があります。

こちらは江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」を元にした裁判劇です。

濃密な会話劇。脚本・演出は十七戦地の柳井くんです。

おそらく喋りまくります。

こちらも是非!

--

かはづ書屋『Dの再審』

@スタジオ空洞

2016311()16()


脚本・演出

柳井 祥緒(十七戦地)


原案

江戸川 乱歩「D坂の殺人事件」


出演

森尾 繁弘(かはづ書屋)

島田 雅之(DART'S/ダブルスチール/かはづ書屋)

山本 佳希(ボビボビ。)

金崎 敬江(miel

田中 千佳子(チタキヨ)

市川

遊佐 邦博(InnocentSphere

藤原 薫(十七戦地)

美吉 弘恵(鬼の居ぬ間に)


【タイムテーブル】

20163

11日(金) 1930

12日(土) 1500 / 1900

13日(日) 1100 / 1500 / 1900

14日(月) 1930

15日(火) 1500 / 1930

16日(水) 1800

受付開始は上記45分前 開場は30分前となります。

未就学児童のご入場はご遠慮ください


【料金】

前売 2,800 当日 3,000

201621日チケット販売開始

予約は (金崎扱い)

https://www.quartet-online.net/ticket/kawazu01?m=0aabccj



【会場】スタジオ空洞

住所:東京都豊島区池袋3-60-5 地下1階

アクセス:JR線・東武線・西武線・東京メトロ各線「池袋駅」

     西口下車 徒歩10


【作品紹介】

大正9年。

帝都東京の古本屋を舞台に密室殺人事件が発生。

警察が手をこまねく中、一人の青年が謎を解き明かす。

青年の名は明智小五郎。

『D坂の殺人事件』と呼ばれるこの事件の解決を機に、明智は日本を代表する名探偵になっていった。


そして40年後、昭和353月。

明智小五郎の還暦を祝い、『D坂の殺人事件』の事件記録をもとに模擬裁判が行われる。明智の推理を讃えるイベントのはずだったが、参加者の一人が異議を提出。


「明智小五郎は誤った人物を犯人として告発した。事件は冤罪だった」


この発言をきっかけに、次々と飛び出す新たな証拠や証言。

さらに参加者たちの思惑が絡み合い、模擬裁判は混乱の渦に飲み込まれていく。


遅れて来る名探偵を待つ人々が、論理と情念を弾丸のごとく飛び交わさせる論争エンターテインメント。

--


どちらもお席が少なめの会場ですので、ご予定お決まりになりましたら

是非ともお早めのご予約をお待ちしております。

皆さまと会場にてお会いできること、楽しみにしております!!


01.15.2016

『 す き と お り 』写真 その10

場面が変わるとそこは、椅子とテーブルだけの空間。
ミナモザ瀬戸山美咲さんによるテキストのシーン。
sukitori cafe1.jpg



















喫茶店。
向き合って座っている男と女。
男は堅気ではない雰囲気。じろじろと女を見ている。
女の表情はこわばっている。
女、耐えられなくなって立ち上がる。
sukitori cafe2.jpg



















男「無駄ですよ。今すぐ逃げるなら知りませんが、この住所もあなたの住所も電話で報告しましたから。もうすぐ来るんじゃないですか。」
女「.......。」
男「そういうわけなんです。」
女「.......。」
男「私も通常こういうことはしないんですけど、お兄さんたっての希望で。」
女「......。」
男「こちらとしても、調査だけで済ませたかったんですが。」
女「......。」
男「見つけたらその場で話を聞いてほしい。あなたの気持ちを、知りたいと。」
女「......。」
男「......なんで8年も。」
女「......。」
男「しかし、こんなに簡単に見つかると思いませんでしたよ。......魔が差したんですか。」
女「......。」
sukitori cafe3.jpg




















男「これまでもいろんな業者に頼んで来て駄目だったって、うちに来たんです。」
人探しの独自のネットワークのこと、それでも見つからない失踪者もいることなど話す男。
「ひとつき前、普通に元の住所から新住所に住民票を移動してた。しかも律義にそこに住んでた。これまでクレジットカード一枚も作って来なかったのにどうたんですか。こちらとしては大変ありがたかったですけどね。」
女「......。」
男「8年間、何をしていたんですか。男に食わせてもらってたんですか?」
女(違うという表情)
男「仕事してたんですね。」
女「はい。」
男(話してくれたということに安心して)「どんな。」
女「別に、できる仕事をしていただけです。」
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そして、また黙る女。
男「そもそも、どうして失踪したんですか。」
女「......。死にたくなかったからです。」
男「はい?」
女「死にたくないけど、消えたかったからです。」
男(じっと見ている)
女「なんですか。」
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男「その答えは、自殺しない理由にはなってますが、失踪する理由にはなっていません。」
女「理由はありません。ただ、消えたかったんです。」
家族を残して失踪し、でも両親が死んだことは訃報欄を見て知っていたという女。
地方新聞ですから、ここからはと男が問うと、女はウェブで見れると答える。
それを細めにチェックしていたのに、なぜ帰らなかったのかと問う男。
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女「......。8年前、金魚を飼っていました。」
男「は?」
女「一人暮らししてアパートで、何か生き物がいたらいいなって思って飼い始めました。」
 「でも、あるとき、金魚のことをすっかり忘れたまま、泊まりがけで男の人と海に行ったんです。いい感じになったばかりで、夢中でした。2泊3日だったけど、すごく暑い時期で、エアコンもかけてこなかったし、水槽はきっと煮える寸前だったでしょう。旅先で気づいたときには、もう死んでいるのは確実で、そうしたら何か家に帰りたくないなって、思ったんです。」
男「はあ......。」
女「で、そのまま帰りませんでした。」
男「ええと......それが理由ですか。」
女「別に、「きっかけ」です。」
男「ええと.......。」
女「死んだ金魚、できることなら見たくないじゃないですか。」
男「......。」
男、水のコップに手をかける。
sukitori cafe6.jpg



















女「いなくなる前から、ひとりでした。」
男「え。」
女「小さい頃から、家族は兄のほうしか向いていません。私のことなんて見向きもしませんでした。」
男「......。」
女「本気で探していなかったと思います。だから、見つからなかったんだと思います。」
男「それは(どうかな)。」
そして、女に見たくないものから逃げていると言う男。
その通りで、取り返しがつかなくなるのを待っていると言う女。兄にも、もう関わらないでほしいと伝えてほしいと。
しかし男は、見つけてほしかったから住民票を移したのではと。
男「疲れたんじゃないですか、ひとりでいることに。」
女「だから、」
男「いなくなる前からひとりだった。でも、その「ひとり」を本物の「ひとり」にする必要はなかったんじゃないですか。」

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男「先ほど電話した時とき、お兄さん言ってました。死んでなくてよかったって。」
女「......。」
男「「生きててよかった」じゃないんですよ。「死んでなくてよかった」って。あなたも毎日、その気持ちで見ていたんじゃないですか?その......新聞の?サイトを?」
沈黙
女「どうしたら」
男「はい?」
女「どうしたら、いいでしょうか。」
男「自分から見つかったんでしょう。」
女「でも、どうしたらいいかわからない。」
男「困ったら、また消えちゃえばいいんじゃないですか。あなたはかくれんぼのプロだ。失踪の「腕」がある。」
女「ふざけないでください。」
男「みーつけた。あ、まだでしたか?」
女「ふざけないでください!」
間。
男「よかったですね。」
女「え?」
男「かくれんぼが続いてて。」
女「......。」


男「さあ、鬼が来ましたよ。」
sukitori cafe9.jpg




















照明変化。
というシーンでした。
(途中、テキストは度々省略しております。)

ここまでは動きが多いシーンを続けてましたが、このシーンは敢えて動かない二人の
緊張感のあるやりとりにしました。
野口くんの男の厭らしくも優しさのある態度、口調。舞ちゃんの怯えながらも、頑なな身体と態度。
小さな空気のやりとり、視線がみえるシーンでした。
いつか私もこのテキストやってみたいのです、実は。


テキスト:『透き通り、』 瀬戸山美咲(ミナモザ)
写真:三浦麻旅子



01.06.2016

『 す き と お り 』写真 その9

「マイレボリューション」のサビに入るかというところで
曲がカットアウトし、明かりが変わると女が踊り始める。
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退屈な女より
もっと哀れなのは
悲しい女です。
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悲しい女より
もっと哀れなのは
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不幸な女です。
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不幸な女より
もっと哀れなのは
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病気の女です。

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病気な女より
もっと哀れなのは

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捨てられた女です。

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捨てられた女より
もっと哀れなのは
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よるべない女です。

sukitori ironna12.jpg



















よるべない女より
もっと哀れなのは


sukitori ironna13.jpg



















追われた女です。

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追われた女より
もっと哀れなのは

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死んだ女です。

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死んだ女より
もっと哀れなのは

忘れられた女です。

歌詞に合わせた動きをした、コントみたいなコンテンポラリーダンスシーンでした。
mielの『こ こ  ち   り』『ま ○ る』でも夏木マリさんの曲で踊ったので
何かやりたかった時に、これが小林女史でもあり、私でもある、女の弱さと強さがみえる曲だな
と思って入れてみました。
あと、ソロダンスよりも、男の子と一緒に踊ってみたかったので(笑)
皆のアイデアを存分に生かした動きでした。
楽しんでくれてありがとうございました。


シーンタイトル:「いろんな女」
m:鎮痛剤 夏木マリ  歌詞 訳 堀口大学
パーカッション:江村桂吾
撮影:三浦麻旅子

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