金崎 敬江
miel

- miel[ミエル] -
東京オレンジ、bird's-eye view、picoLoop%と様々な作品創りに関わり、また、客演、振付、その他パフォーマンスを行ってきた金崎敬江が企画し、振付、構成(時には演出)をする。2010年度発足。
"le miel"はフランス語のハチミツ。甘くて、とろっとしていて、でも天然ものだから赤ちゃんは食べられない。そんな甘い幸せと共に、ちょっと危険を孕んだような作品を。
また「見える」「視える」何かが出せるように。
連絡先(お問い合わせ先):
miel.miel.2010☆gmail.com(☆を@に変えて)



miel(ミエル)#003
『 す き  と お り 』

2014.7.30.wed.-8.5.tue.
@スタジオ空洞(link)


miel(ミエル)#002
『 ま ○ る 』

2012.05.09.-14.
@ザ☆キッチン NAKANO(link)


miel(ミエル)#001
『こ こ  ち   り』

2010.12.23.-27.
アトリエセンティオ(link)

12.19.2014

『 す き と お り 』写真 その3

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照明が変わって、曲が入ると女優が揃う。

実は一つ前のシーンの終わりでもある
ダンスのシーン。
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見守る堀池くん。


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男の子たちも出てきて、歌詞に合わせた
そして、前のシーンの二人を表すような
振りで。
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好きの手話











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周りの二人は仲良くいなくなり
そして、二人もお互いを想っている
という手話をして
出かけます。



曲:Eel ピンクのチューリップに黄色いめだまやき
振付:金崎敬江
撮影:三浦麻旅子


12.05.2014

ワークショップのお知らせ(12月)

12月になり、いよいよ寒さも本格的になってきましたね。
仕事収めまでは、まだありますが
今年一年頑張った身体をほぐしにいらしてください。

身体を整え
触れたり、具体的に動いたりしながら
それぞれの持つ身体について
日々の意識を変えていけたら
と思います。

ダンスや芝居をやっている人には
意識改革や更なる変化を
また、普段身体を動かしてないから
ちょっと運動したいという人にも
発見や楽しみが見つかるはずです。
難しいことはありませんので、どうぞお気軽にお越しください。

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自分の身体を知ること
身体の可能性を探ること
呼吸と身体
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を軸にしたワークショップです。

<日時>
12月18日(木)18:30-21:30
12月26日(金)18:30-21:30

<場所>
世田谷区内の施設

<参加費>
1回 1500円

<申し込み方法>
・お名前
・ご連絡先
・演劇、ダンスの経験の有無
・mielの作品を観たことがあるかどうか
をご記入の上

miel.miel.2010☆gmail.com (←☆を@に変えて)

にメールをお送りください。

ご参加お待ちしております!

『 す き と お り 』写真 その2

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iPhoneを持った人々が位置に立ち
海見子ちゃんが真ん中の椅子に座ると
米内山陽子さんのテキスト『      』を使ったシーン。


一瞬の無音を挟み
それぞれのiPhoneから、周りに在る音が流れ始める。

蝉の声、登校する生徒の声、車の音
扇風機など。
そして、その音が移動する時には、人も移動する。
音が様々流れる中、海見子ちゃんは声を出さずに手話で何かを話している。
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この後ろに見える並んでいる人たちは
玄関に荷物を置きに来た配達の人の音を
ドアの音、声の音(配達の人)、ポストの音などに分かれていて、出している。
ちなみに舞ちゃんは、部屋の中の扇風機。
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音の人たちが居なくなると、部屋の明かり。
海見子ちゃんの住む部屋。
すると、彼女は声を出しながら
さっきやっていた手話をもう一度繰り返す。
「わたし、広島出身の、三十五歳独身。聴覚、障害者です。自分ではろう者って言ってます。生まれつき?耳が聞こえません」
「本当に部屋が借りづらくって、不動産屋に入って、耳が聞こえないってだけで、こんな顔されちゃう」
「彼とはこの職場で知り合った。年下。」
そして彼(堀池くん)が紹介され出てくる。
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「けっこう、いけてるでしょ」
彼は、声を出さずに手話か口が動くだけ。

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海見子ちゃんには彼の声は聞こえない。
これは、彼がその昔付き合おうと書いて渡してくれた手紙を大事に持ってた
ってことがわかって、苦笑中。
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「君とちゃんと会話がしたい」
とまだ覚えたての手話で一生懸命言う彼。

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妊娠したかもしれない、どうしようで1週間。
そして、妊娠がわかった時に
どうすればいいかわからない。
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産婦人科に行って、調べてもらい
モニターに映る点滅を見た時。
「心臓、と彼が手話で言った。心臓。金魚みたいに必死でぱくぱくしている、赤ちゃんの心臓。」
彼がスイカを持っているのは、夏だからもありますが
この後に海見子ちゃんに渡します。
それが女のお腹が臨月まで大きくなる、というト書きをどうしようかと思った際の私の演出です。
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「十分。やっと十分。もう六時間もずっと時計とにらめっこしてる。」
「痛みが10分間隔になったら病院に来いって言われたから、これでやっと病院に行ける。」
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「痛い痛い痛い。」
「彼のお母さんに人工内耳のことを聞かれたり、添加物に関する分厚い本を渡されたり、つわりでぐったりしてるときに病気じゃないんだからと言われたり....マタニティーヨガに強制的に参加させられたり」
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「うるさいうるさいうるさい!妊婦だからって常に穏やかでいられる訳ないだろうが」




















タクシーに乗って、病院に着いた。
声が聞こえない私に、痛い?と書かれた紙が差し出される。
「見てわかるだろうがと思いながらうなずく。」
「いきんで!文字が目に飛び込んでくる。わたしは最後の力を振り絞って踏ん張る。」

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「胸の上に生暖かいカタマリをどぺっと置かれる。
それはトトトトト、という心臓の音をさせている。
大丈夫。大丈夫。無意識に撫でる。
視界に人の影。手を握ってくれてる。
わたしは、胸のぬくもりと、握る手をよすがに、疲れ切った体で眠りについた。」
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「透きとおるように晴れた、ある夏の日のことだった。」

聴覚障害者の女の子の話。
今までの苦労や、妊娠して、結婚して、義母に嫌みを言われたりして、そんなこともあるけれど
これは未来が明るい話。
ここで演じている二人は、もう子供を育てているという時間軸にして
思い出を想いを語っているようにしました。
すべて、海見子ちゃん演じる「わたし」のモノローグです。
初っぱなに、10分以上のモノローグで、手話も覚えて、すごく大変だったろうけれど
もう「わたし」でしかなかった海見子ちゃん。
手話にも、顔にもたくさんの感情と表情があって。
そして、横にいる、傍に居て受け取って、受け止めて、同調して、でも一人の男としている堀池くん。
優しい眼差しも、泣きそうな顔も、拗ねた顔も、色んな優しさ。
少年社中では見れないたくさんの顔。

すごい好きな二人のシーンでした。

テキスト:『      』 米内山陽子(トリコ劇場/チタキヨ)
撮影:三浦麻旅子