金崎 敬江
miel

- miel[ミエル] -
東京オレンジ、bird's-eye view、picoLoop%と様々な作品創りに関わり、また、客演、振付、その他パフォーマンスを行ってきた金崎敬江が企画し、振付、構成(時には演出)をする。2010年度発足。
"le miel"はフランス語のハチミツ。甘くて、とろっとしていて、でも天然ものだから赤ちゃんは食べられない。そんな甘い幸せと共に、ちょっと危険を孕んだような作品を。
また「見える」「視える」何かが出せるように。
連絡先(お問い合わせ先):
miel.miel.2010☆gmail.com(☆を@に変えて)



miel(ミエル)#003
『 す き  と お り 』

2014.7.30.wed.-8.5.tue.
@スタジオ空洞(link)


miel(ミエル)#002
『 ま ○ る 』

2012.05.09.-14.
@ザ☆キッチン NAKANO(link)


miel(ミエル)#001
『こ こ  ち   り』

2010.12.23.-27.
アトリエセンティオ(link)

01.02.2012

『こ こ ち  り』舞台写真 その4 


オレンジというシーンへ。


残された男(花戸祐介)が、街に踏み出すと、彼の影(廿浦裕介)がついてくる。
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男の心の中、はたまた頭の中の言葉を
影は言い続ける。



「それは土曜日の朝のこと 
 突然の君のひとこと
  「別れよう」 
 ベランダの洗濯物達が風に揺れてて
 ゆらゆら気持ち良さそうにただ、ただ揺れてて
 あぁそういえば顔を洗わなきゃ
 あぁそういえば布団干さなきゃ  
 あぁそういえば電気代払わなきゃ
 あぁそういえば、君に何か言わなくちゃ」














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街に繰り出した男には
周りの景色がぼんやり見える。

















「今まで気にしてなかったこと
 時計の針刻む音
 偉いなぁ
 そうやって時を刻んでくれてたんだな
 カチカチといつだってちゃんと、ちゃんと進んで
 あぁそういえば歯を磨かなきゃ
 あぁそういえばカレンダーめくんなきゃ
 あぁそういえば伸びた髪切らなきゃ
 あぁいいかげん、君に何か言わなくちゃ」
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街は自分を受け入れてくれるのか...
自分の気持ちがもやもやしているせいか
どことなく景色からも外れてしまっているような男。

見守りつつ
ついていく影。












「突然ついたテレビ
 リモコンを猫が踏んづけたんだ
 お天気お姉さんが言う
 「今日は絶好のお出掛け日和です」
 あぁそういえば電池を買わなきゃ
 あぁそういえばヒゲ剃らなきゃ
 あぁそういえばビデオを返さなきゃ
 あぁそういえば、そういえば」
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「あぁそういえば顔を洗わなきゃ
 あぁそういえば布団干さなきゃ 
 あぁそういえば電気代払わなきゃ
 あぁそういえば、そういえば」
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「あぁそういえば歯を磨かなきゃ
 あぁそういえばカレンダーめくんなきゃ
 あぁそういえば伸びた髪切らなきゃ
 あぁいいかげん、いいかげん君に、何か、何か、」
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「風に揺れてる
 時は刻んでる
 つけっぱなしのテレビ
 猫が走る
 あぁそういえば君は泣いている
 あぁそういえば君は泣いている
 あぁそういえば僕は僕は僕はいまだ何も出来ないでいる
 いつのまに夕暮れ、カーテンの向こうにはこんちきしょーなくらいの・・・ 」
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ぼんやりと街を歩いて
気づくと世界は夕暮れの
オレンジ色に染まっている。











そして、また同じような日常を始める男。


見たことのある景色が、街が
自分の心の声だったはずの
影が発していた言葉を話し出す。
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繰り返されるテキスト。

景色たちは
煮え切らない男を
煽っているかにも見える。














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そして、また夕暮れになり
男は何かを決心する。





























*テキスト 『オレンジみたい』 本田誠人(ペテカン)
 曲    『Song For Two Wheels』 I Am Robot And Proud