金崎 敬江
miel

- miel[ミエル] -
東京オレンジ、bird's-eye view、picoLoop%と様々な作品創りに関わり、また、客演、振付、その他パフォーマンスを行ってきた金崎敬江が企画し、振付、構成(時には演出)をする。2010年度発足。
"le miel"はフランス語のハチミツ。甘くて、とろっとしていて、でも天然ものだから赤ちゃんは食べられない。そんな甘い幸せと共に、ちょっと危険を孕んだような作品を。
また「見える」「視える」何かが出せるように。
連絡先(お問い合わせ先):
miel.miel.2010☆gmail.com(☆を@に変えて)



miel(ミエル)#003
『 す き  と お り 』

2014.7.30.wed.-8.5.tue.
@スタジオ空洞(link)


miel(ミエル)#002
『 ま ○ る 』

2012.05.09.-14.
@ザ☆キッチン NAKANO(link)


miel(ミエル)#001
『こ こ  ち   り』

2010.12.23.-27.
アトリエセンティオ(link)

09.18.2011

『こ こ ち  り』舞台写真 その3

シーン 赤 の次は 男と女とゴリラ というシーンへ。

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赤で生まれた3組の男女が踊り
そして、1組残る。
















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男と女、そして女を置いて男が去る。


















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女が一人踊る中
別の男(花戸くん)が現れ
彼は、自分の部屋でテレビを見ている。
浮かない顔だ。


























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踊る女は、テレビが消されると消える。
残った男は、まるで檻の中のゴリラ。

彼は、ふと思い立ち
外へ出かける。















*曲 『ゴリラ』 夏木マリ



09.12.2011

『こ こ ち  り』舞台写真 その2

ずいぶんと日が経ってしまいました。

しかし、冬までには
全てアップしたいと思っております。
亀の更新ですが
お付き合いくださいませ。

オープニング後
暗転明け、三人の男が椅子を用意し
並んで立っている三人の女をエスコートして座らせます。




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シーン 赤
の始まりです。




















「日没後の空が赤く染まるのは、赤の光の波長が、どの色よりも長いからだ。
 赤色はどの色よりも先へと、伸び続けることができる優れた色だ。」



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言葉に動きがついていて
曲に合わせて進みます。



















「赤は、青や緑じゃ手が届かない場所まで自分の存在を知らしめる事ができるンだ。
 だから夕焼け朝焼けは
 赤色だけが辿り着く事のできる支配の時間。赤色の独占の時。
 嗚呼、私は毎日、赤色の勝ち誇った、その様を見ている。
 赤色が悠然と染め上げる、その空を見ている。
 家路を歩く私の上で、赤色はいつも図々しく、その力を見せびらかしている。
 私が誰かといる時間、窓の外には青い空しか見えやしない。」

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「空色はいい。平等なる色。理性の色。
 だから私は友達とも仲良く話ができるし
 貴方と過す時間を安らかな笑顔でいられる。
 私が家路に着く束の間、あんなにも豹変してしまうのは、
 だからきっとあの赤い色の空のせいだ。」


夕暮れに
彼と歩く時間、彼と別れる時
彼の戻る家の
ちょっとした恨み言。


「労働を終え、怠惰で退屈なお喋りから解放され、
 決して手に入らない貴方と別れて歩く時間。私は、赤色に焚きつけられる。
 燃える火のような滾る血のような。
 無意識に開かれる乳飲み子の口の中のような、赤。
 ぐずる声が聞こえる。
 幻聴だ。私の罪が届ける呪いの声だ。
 貴方が触れる私は肌の色した平凡な女なのでしょうね。
 茶色がかった瞳を、黒く長い髪を褒められた。」

気づくと、テキストの中の 赤 という言葉は
口が動いているが音が聴こえない。

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「紫に塗った爪を、桃色のワンピースを、差し出した黄色い果実の甘さを、
 緑の煌く公園で、青い空の下、奮発したオレンジ色したハイヒール。」















「けれども
 唇が、触れても
 たとえ強く手を、腰を抱かれても
 見詰め合っている時でさえ
 私が貴方を想う時、真っ先に思い描くのは赤色の背中。」


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「手を振り、振り返って歩き出す貴方の背中が、赤色に染まっていく。
 夕暮れ。別離の時。赤色の優越の時間。」















「私ではない女が、貴方を連れ戻す。
 優越の赤色に染まっていく貴方の背中を、見送るしかない私。
 だから私は、朝焼け夕焼け、空が赤色に染まる時間には
 恐ろしい事ばかりを考える。
 貴方の背中には、燃える火のような滾る血のような。
 無意識に開かれる乳飲み子の口の中のような、赤、が貼り付いている。
 私だけ、囚われているのは、狡い話じゃありませんか。
 赤色に。赤色に。

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「貴方と「さようなら」をする時!
  貴方に触れられた回数だけ、小気味よく、刺して、血まみれにしてやろうか。
 貴方と「さようなら」をする時!
  信号が赤になる瞬間、貴方をあちらへ突き飛ばそうか。
 貴方と「さようなら」をする時!
  あの人のいる貴方の家に火をつけて真っ赤に燃やそうか。
 貴方と「さようなら」をする時!
  大声でわめき狂ったフリして、真っ赤なランプがけたたましい、あの車に運ばれようか。
 貴方と「さようなら」をする時!
  私の体から掻き出された赤子の亡骸を、そのカタに乗せてやろうか。
 貴方に棄てられるならば
 私は絞れるだけの血を吐いて貴方の背中にかけたいのです。」

このさようならをする時のフレーズの間は
三組の男女、それぞれ違う動きになり

「忘れられたくないから。」

曲の間奏は、男女で組んで少し踊ります。

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椅子を使ったり、引っ張ったり背に乗ったり。



















そして間奏後。

「赤色の夕焼けが笑う。私はカーテンをしめて泣く。
 そう、どれも出来るわけがない。
 薔薇の花すら似合わない、私ですもの。
 夕焼けが、カーテンの隙間から、私のうずくまる膝元まで伸びる。
 優越の色だ。赤色は私の腕より遥か彼方遠くまで伸びている。」

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  「音を切った携帯電話の着信ランプが赤く灯る。
   ぐずる声が聞こえる。
 幻聴だ。私の罪が届ける呪いの声だ。
 生まれさせてやれなかった、私と貴方の赤子だ。
 私は、赤色の力を借りようと口紅を塗る。
 着信音は、鳴り続ける。夕焼けと着信ランプよりも、赤く赤く染まる私の唇。
 赤い唇から発せられる言葉が、どの赤よりも強いものでありますように。」




テキスト終わりに
空間が赤色に染まる。

夕焼けの色、血の色。

「「さようなら」
 私は、焦がれる赤に別れを告げたい。」

この最後の 赤 は
また音として聴こえます。

そして、曲もちょうど終わり。


こんなシーン 赤 でした。


ずっと動きがあるので
なかなか写真では伝えるのが難しいのだなぁ
と思いました。

次回公園は動画を載せられるようにできるといいですね。


*テキスト 『赤く赤に』 赤澤ムック(黒色綺譚カナリア派)
 曲    『君に、胸キュン。』 Anonymasss